今回、Ver.3とした同仕様のエンジンを2基製作しました。 従来の｛SPコンプリートエンジン｝にウオーターライン変更及びポンプ加工を行った更なる進化版SPコンプリートエンジンです。 ケースはAF63をベースに二種類の異なるメディアで二度打ちし表面強度と美しさを兼ね備えた仕様にしています。 クランクはダイナミックバランス取り、芯出し済みでLR共0.01mm以内です。 またAF56系エンジンの欠点であった壊れ易いと言われるサイドベアリングは独自のノウハウと加工を施す事で大幅に耐久性を上げています。 シリンダーはホーニングを行い、ピストン、ピストンピン、カムシャフトはWPC加工済みです。 ヘッドはAF63 Z4 4バルブヘッドを搭載。 バルブシートカット、バルブ擦り合わせを行いカムシャフトはWPC加工を施しています。 排気側はポート加工済み。 インジェクター取り付け穴はアルミ削り出しで蓋を作り圧入し塞いでいます。 ズーマー用センサーを取り付けられるように削り出し変換アダプターを取り付けています。 オイルポンプギアは超々ジュラルミンと砲金材を組み合わせた新型ハイブリッドオイルポンプギアです。 各ボルトはステンレスボルトに交換済みです。 また、サーモバイパスホースを別ルートを通す為に廃する事に伴いニップルを撤去し目くらボルトをステンレス材から削り出して製作しています。 イグニッションコイル及びプラグキャップは新品でコードのみハーレーやコルベットなどに使われるビンテージプラグコード新品に交換済みです。 レーシングエンジンに採用されているノウハウや加工を各部に取り入れた事で、速さと耐久性、フリクションロスの少ない高性能エンジンに仕上ています。 ②へ続く